カテゴリ: 院長ブログ

天ママStyle vol.101 “ワケがわからない?!”

「先生、なんとかしてください。お願いします!」

私の個性的なホームページを隅から隅まで読まれた患者さんが、当医院に飛び込んで来られました。
「どうなさったのですか?」

「1年以上前のことです。左の下の1番奥の歯を削って、⑤⑥⑦のブリッジをすることになりました。私としては、その⑦にむし歯の覚えはなかったのですが、ブリッジを入れたら痛くて痛くて、結局外して、神経を取ることになりましたが、少しも痛みが消えません。

すると、院長先生は『あ~ぁ、最近目が見えないから、君がやりなさい!』と隣に立っている若い女の先生に根っこの治療を任せました。

任された女の先生は、しつこくしつこく(??)やってくれていましたが、毎回『ヨシッ、ウマくいった! ウマくいった!』と自画自賛…

それでも痛くて、未だに咬めません。それにしても、目が見えなくて根っこの治療をしていた院長先生はなんだったんでしょうか。

その間に、右の上の④と⑤の治療をすることになりました。この2つの歯も別に何でもなかったのですが、根っこが変だからということで始まったのです。
ところが、この歯の治療が拷問で、治療台に寝るのですが、上の歯のため、ほとんど逆さシーソー状態で頭が下がり、血が下がり…。
すると「下がり過ぎです。上にあがってください!」と叱られ、挙句に治療台を挟んで夫婦喧嘩が始まり、確か根っこの治療の最後の日には、
『あ、失敗したかな』
『大丈夫、大丈夫、平気よ!』
と患者の私を無視して急に助け合う夫婦の会話に、とうとう我慢の限界で、今までの治療費を返還していただき、こちらに来たのです」

なんと答えていいのやら…“事故ですね”とも言えず…
最近、このような目に合い、逃げるように当医院に来られる患者さんが増えました。

さて、この方の治療を引き継いだ私は、さらに大変な目に合っています。
まず、この患者さんの歯科治療に対する不信感を払拭するために、毎回治療の前に長い長い説明を必要としておられるのです。
「大丈夫ですよ」と言えばニッコリなさいますが、「う~ん、難しいなぁ、ダメかな~」と言おうものなら、涙…涙なのです。
1ヵ月経過して左下の⑦はメドが立ち、痛みも薄れ、咬めるようになってきましたが、右上の④⑤は根に大きな痛巣があり、ぼんやりとした痛みが広がる感覚で、本人曰く「もう諦めようかしら…」と涙…涙…。

そして今度は以前の診療所の院長先生からの書類を持って来られ、「6名の弁護士に任せたので、この弁護士に申し立てをするように」と言われます。
よくよくお聞きすると、私の治療費の明細書を弁護士軍団に申請し、治療費を受け取って欲しいとのこと!
この訳の分からない説明に困惑している私ですが、6名もの弁護士を抱えている歯科医院って、きっと問題が多い医院なのでしょうね。
弁護士を抱える費用より、失敗しない治療を心がけるように努力した方が安価で、先生も患者さんも幸せになれるような気がします。

最近、器具の滅菌ニュースで話題になっている「外来環」や「か強診」ですが、私は保険診療をしないので知りませんでしたが、この認定を受けているのといないのでは、保険点数に相当の差があるようです。
そして、この「か強診」のおかげで予防ができて、増収になるという、いいことづくめの説明ですが、私が思うに「か強診」の対象者の口の中は永久に治療が終わりそうもない状態の方々のようで、単に増収を複雑にした、押しつけがましい対策にしか思えません。

本当の予防は、年を取っても治療の必要のない健康な口腔状態を維持管理することではないでしょうか?
崩壊した口腔を保険治療で回復させることではないと考えます。
保険診療を常に否定する私に、この「か強診」にこそ、保険治療の未来があると説いた方…間違っていますヨ!
もしかしたら、私が間違っているのかもしれませんが、保険診療を必要としないところに、歯科治療の未来があるのです。
それでも、「か強診」を強調する方々に言いたい!
バカ~ 違うだろ~
本末転倒だ~
ハゲ~ あっ、ハゲてなかった~

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.100 “100号を記念して”

今回の原稿で100号になります。つまり10年間書き続けたことになります。改めて読み返し、ただ一言“変わってないなあ、ブレてないなあ”そして“色々あった10年間だったなあ~”

(その1)板橋区でやっていた「ときわ歯科」を売却し、歯科医師という自分を完結し、カッコイイ結末を迎えるために「天井久代デンタルクリニック」を銀座に開設しました。

(その2)銀座の診療所を自費のみの治療にするために桑田正博先生の門を叩き、再度勉強をやり直し、良い仕事をすることで歯科医師の本質を追及できたと思います。

(その3)あまりに個性的なホームページを作ってしまったために、銀座の集患には苦労しましたが“石の上にも10年”、現在ではこの個性的なホームページと私自身で患者さんを呼び寄せるまでになりました。

(その4)女性歯科医師がやるアカデミックなセミナーの先駆者となるため、自らを歯科業界に売り込み、義歯のセミナーを全国区で展開できるようになりましたが、これも銀座に開業したという実績が大きかったと思います。

(その5)この時期、日本歯科医師会で唯一の女性の国際渉外委員として日本代表を務め、FDIでは海外の女性歯科医師達と「女性歯科医師の会」を立ち上げて、この会の代表のミッシェルさんをFDI初の女性会長に推しました。

(その6)この10年の間に数名の歯科医師と多くのスタッフとの間の喜怒哀楽を忘れることができません。年に1回は書いてきたように思いますが、この経験があってこそ、現在の私になれたと、辞めていったスタッフ達に感謝しています。

(その7)歯科医師になり、トロント大学に留学していた娘を呼び寄せてから、彼女の波乱の10年間に付き合い、結果、娘は歯科医師を辞めてアメリカ人と結婚し、サンディエゴに住み自由を謳歌するまで母として、心配し、励ました母娘騒動期でした。

(その8)94歳で父が亡くなりました。父とそれ程仲良くやれていた訳ではありませんが、自分勝手で、小心者で、正義の味方の父を理解するより何より、私は父が好きでした。
常にアホなことを言ったり、人様を怒らせるのが得意でしたが、それは父のウイットであり、照れ隠しだったと思っています。
死に損ねた時など、正気を取り戻すなり、病院のベッドの上で「死んだはずだよ…お富さん…♪」と手を叩いて歌い始め、皆をあきれさせました。
成績優秀(東京医科歯科大卒)だった父が、家業を継ぐため田舎へ帰らざるを得なかった無念さを晴らさんがために頑張っている本当は跡継ぎの長女である私を父は認め、理解し、喜んでいてくれたようです。
父と娘…2人だけで話をしてみたかったです。

(その9)そして、この10年間、常に言い続けているのが、保険治療の問題点と対策です。
むし歯や歯周病を予防へシフトさせ、リハビリ補綴は保険外とした方が患者さんの歯科疾患に対するモチベーションが上がり、結果むし歯や歯周病が減少するのですが、保険治療に依存している歯科医はそろって反対します。
しかし現状は、人口の減少、むし歯の減少です。そのため、慌てて高齢者に目を向けて、入れ歯だ、介護医療だ、嚥下だと焦っていますが、この10年間で8020達成者は50%を越え、“削ってナンボ”の時代ではなくなりました。
口腔疾患が全身疾患の起因といわれ始めた昨今、“医学部歯学科”対策を考えねばならない時期に来ているように思います。

(その10)20年程前、高校生になったばかりの娘を連れてアフリカへ行きました。帰国して写真展をするとクインテッセンスの編集長の目に止まり、『患者さんの待合室』という雑誌に「アフリカの写真とそのコメント」のページを頂きました。
1年間掲載すると、次は「ジャンヌダルクは燃えている」という、ドタバタ訪問診療記を書くこととなり、3年間書き続けて、次は「本日休診」をさらに3年間書いたところで、日本歯科新聞に自ら売り込み、女性歯科医師の記事の先駆けとして「デンタル小町」を3年間書き続けてホッとしていると、コムネットの社長から“書かない?”と言われて10年…

全国に多くのファンを持ち、いくらかでも女性歯科医師の立場と私を認めていただけるようになった、もうすぐ70歳の私です。
私の30年周期「1期(1~30歳)」「2期(30~60歳)」「3期(60~90歳)」の「第3期の青春」の10年が終わろうとしています。
私はこの第3期の青春を大きく、自由に楽しくするために何をして、どのように手に入れるか模索中です。

この模索とチャレンジをこれからも書き続けていいものでしょうか。
読者の皆様のご意見を伺いたいと思います。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.99 “時を駆けるおばさん”

 ゴールデンウィークが終わり、梅雨の始まりのような雨の日が続き、育てているバラは虫と病気にやられなかなか気分爽快な朝が始まりません。
 これでも昨年の今頃に比べれば順調な方なのですが…。

 昨年は後輩に裏切られ、同業者に仕事をかき乱され、モンスター患者さんにいじめられ、良かれと思ってやっている事がことごとく裏目に出て、考えれば考える程辛くなり、車を運転しながら深いため息と涙が流れ、我ながら自分の心の持ちように苦労しました。

 昨年だけが辛かったという訳ではなくて、その昔の若い頃の「今頃」はどうだったのでしょう。
 どうやって乗り越えてきたのでしょう…。

 患者さんが減れば夜も眠れず、子供の学費に四苦八苦、その子供に反抗され、ローンに焦り、スタッフにうとまれながらも気を使い、なぐさめて欲しいパートナー(夫、妻)もおらず、唯一の味方は無邪気な猫と犬だけでしたが、今思えば、どのような苦境も必ず過ぎてゆく事を知りました。
 とりあえず目先の事だけを解決して、とりあえず正しい心でいようと心掛け、人様の忠告にはまどわされず、とりあえず静かに耐えるのです。
 つまり、辛い時、苦しい時は、何もせず、“時”が過ぎゆくのをじっと耐えるしかありません。

 不眠症になれば昼寝をして体力をつけ、子供の学費は奨学金にして、留年しないように忠告し、スタッフ達には自らの治療に対するポリシーを語りつつ、良い仕事をしようとする姿を見せつけて信頼を得、夫や妻がいない事の気楽さを謳歌して、犬と散歩すれば、人生の見方が少しは変わります。

 私はある時から、他人の幸せを心から願ったり、忠告に耳を傾けたり、人の為に何かをしたりと、良い人ぶる事を止めました。
 今、生きているだけで大変なので、シンプルで美味しいものを少し食べ、今日より明日の方が仕事がうまくいくと信じ、遠くに住む娘とLINEのやりとりで笑い合えて、老犬と散歩ができれば、こんな幸せな事はないのだと思うようにしています。

 嫌な奴とは縁を切り、お世辞を言わず、悪口も言わず、同情をされず、同情もせず、友人を少しにして深く付き合い、時々、大声をあげて泣きながら、笑いながら酒を呑み、心から感動できる事や人に会いたくて旅に出る…。
 そんなつつましい人生(??!!)を過ごしたいと考えるようになりました。

 おかげさまで、今年は少し感じが良いようですので、大きな事を望まず、そっと“時を駆け抜けるおばさん”でいようと思います。

 辛い事を抱えている方
 患者さんが減ってしまった方
 恋人に振られた方、いない方
 悩み事を作って解決できない方
 なんだか淋しい方

 今日は明日になり、明日は明日の風が吹き、
 必ず“時”は流れ過ぎてゆくのです。

・辛い事は忘れましょう
・患者さんが1人になったら焦りましょう
・恋人より友達を作りましょう
・悩んだって仕方ないのであきらめましょう
・みんな1人で産まれ、1人で死んでいくのです

 と、“時を駆けるおばさん”が言ってますよ。

 そういえば今年のゴールデンウィークは、45年ぶりにポルトガルに行きました。
 人生の初めに行った20代の私が歩いた石畳を、70代になろうとする私が嬉しそうに踏みしめたのです。
 この姿こそまさに、“時を駆けるおばさん”でした。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.98 “笑顔”

 ここのところ、フィギュアスケートの浅田真央さんの引退発表で世の中は大騒ぎ…
 そんな騒ぎの中、当の真央ちゃんは沈着冷静に引退会見を行いましたが、26歳で「人生を終えます」「やり切りました」と言い切る裏の想像を絶する努力を思うと胸がしめつけられます。
 しかし、彼女は一言もグチを言わず、言い訳もせず、すべての思いを“笑顔”に込めて、これからの新しい人生を乗り切ろうとする、その健気な覚悟に心から拍手を送りたいと思います。
 涙をにじませたすがすがしい真央ちゃんの笑顔に私達も笑顔になって、心からエールを送った近年まれにみる優しさにあふれた引退会見だったと思います。
 頑張れ! 頑張れ! 真央ちゃん!!

 笑顔といえば、私の顔で嫌いな部分があります。それは眉間に寄るシワで、気を付けていないと、すぐにこのシワが滲んでいるようです。そのせいか、よく「怖い人」といわれます。
 そこで突然、先日の真央ちゃんの会見で見せた“笑顔”を思い出し、意識的に笑顔を作ってみました。すると今まで感じていた眉間のシワの重さが消えて、急に顔が軽くなったのです。
 コレダ!!
 笑顔を心掛ければ、顔が軽くなり、心も軽くなるようでシワが消える!!

 当院は治療しながら、ついでに笑顔の作り方の練習をしていただいています。するとほとんどの方が来院時の暗い印象が消えて、まるで人が変わったかのように明るくなられ、素敵な笑顔を見せてくださいます。
 実は、私は治療中もほとんどマスクをしておりません。どうしてもお顔に息をかけてしまうポジション以外は、ノーマスクです。
 なぜならば、義歯の治療の場合は、立位であることと、説明が多すぎるので、マスクをしていると患者さんが聞き取り難そうなのです。

「はい、咬んでください!」
「もっと、しっかり咬んでください!」
「カチカチしてください」
 マスクをかけた目しか見えていない顔で話しかけるよりも、目も口元もしっかり笑顔で話しかけた方が心が通じやすくなるような気がします。

「頑張ってくださいネ!」
「ちょっと痛いですよ!」

 という声掛けも、満面の笑顔でならば、許されてしまうものです。

 そういえば昔々好きだった男も笑顔が素敵でした。思い出す彼の顔はすべて笑顔です。
 しばらく付き合って別れて(フラれて)、随分と久しぶりに会った時、やはり彼は笑顔で私を見ましたが、私は笑顔を返す事が出来ず、決して彼の目を見ませんでした。
 見合えば未練タラタラぶちまけそうな自分がみじめだったからです。
 そんな私にハッとしたかのような彼は、それからは偶然会うような時も、決して笑顔を見せなくなりました。
 つまり男というものは、別れた女に未練たっぷりで、いつまでも自分の事を好きでいてくれると錯覚している単純な動物ですが、女は違います。執念深く恨んでいるもので、もし別れた女が昔と変わらない笑顔を見せたら、それは何かを企んでいる時ですので、御用心あそばせ!

 おやおや、“笑顔”が大切という話をするつもりが、“笑顔”は怖いという話になってしまいましたね。

 現在の私は、ウソでもいい、何でもいい、誰でもいいから“笑顔”が欲しいです。
 そのために私自身“笑顔”を心がけて、死ぬ時も笑顔で、
「じゃあね、さようなら…」
とニッコリ笑って死のうと思います。

 笑顔の天井さんは可愛かった…と言われたいので…

 さあ、今日も笑顔で乗り切りましょう!

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.97 “後始末”

 昨年末、予約の取れないレストランで2人の素敵なセレブ女性と知り合いになり、最近はいろいろなレストラン巡りをしたり、吞み歩いたりと女子会をする間柄になったある時、その1人のAさんが親知らずを抜きたいが、現在通っている歯医者さんに“熱が出て腫れるかも…”と脅されて、怖くて行けないと相談を受けました。

 数日後、恐る恐るAさんは当院へ来られました。まず、レントゲンを撮って、私は驚きました。
【所見】全体的に中度から重度の歯周病(歯周ポケットが5~7mm)。特に臼歯部は抜歯の必要性あり。抜けた部位は放置されたまま。ヘビースモーカーで、幼少期に矯正をしてから歯が悪くなったと本人の主張。

 初日ですので、一応状況を説明した後、「まだ痛みの出ていない親知らずを取りましょうね」「エッ、抜くのですか?」「抜くとは大げさな…つまんで取るだけです」となだめ、痛くないように注射をし、あっという間に親知らずを取りました(抜きました)。
 なんとあれほど恐れていたAさんは、その夜、吞みに出かけたそうです。
 数日後の来院時に、彼女自身の歯型の模型で詳しく治療の説明をし、早急に手を打つべきと申し上げると、「いつもの先生からは、このままで様子をみましょうと言われて安心していたし、歯石も取っているし、クリーニングも通っています」とご立腹!!
 そこで私は言いました。
「これ以上、私に言わせないでください。これ以上言うと、同業の悪口になりますので…。とりあえず早急に治療が必要です。このまま現状を維持するだけだと、どんどん歯を失いますヨ」
「考えさせてください」
「もちろん! それより何よりタバコをやめてくださいね」
「わかりました」

 日を待たず、今度はもう1人の他院で治療が終わったばかりのBさんのお口の中を見せていただく事になりました。
 Bさんは治療が終わったものの頭痛が続き、あまり咬んでいる気がしないそうです。
【所見】下の臼歯部の両サイドにインプラントが計4本埋入され、その前部上下にセラミックの歯が装着されていますが、そのいずれもの歯がまったく咬み合っておらず、前歯部で咬んいでるだけなのです。頭痛もこの不正咬合によるものと思われます。

 そこでBさんに正常な咬合関係(咬み合わせ)にするために、インプラントの入った下の歯ではなくて上の歯で、合計7本の歯に新しくセラミックの歯をかぶせなおして、正常な咬み合わせにする事を提案しました。

「いやです先生、私、ものすごくお金をかけたのです。それに、この治療をしてくださった先生は優しくて、素敵な方で、私、好きなんです!」
…なになに、では私の事は嫌いかい! という気持ちを抑えて、さてどうしたものかと黙秘してしまいました。
 そうしなければ大声でBさんが信じる優しく素敵な先生の悪口を叫んでしまっていた事でしょう。
 もし次回、Bさんが来院されたら、落ち着いて模型で説明をするつもりです。

【私の本音】
(だいたい優しい先生、素敵な先生といわれている先生ほど、腕はありません。腕が無いから口先の優しさでごまかすのです。それに女性にインプラントを勧める先生を信頼してはいけません。インプラントは万能治療というものではなくて、インプラントしか出来ない先生がやるものです)と言いたくなります。

 話は変わりますが、もう1人なかなか大変な患者さんがおられます。
 この方は他院にて治療した、考えられない程とてつもない前歯のインプラントを嘆いて来院された方で、ご本人の納得後、インプラントの上部を外し、とても素敵な義歯にしてさしあげました。ここまでは上出来だったのですが、下の義歯が合わないと2年以上もほとんど毎日調整に通って来られています。
 その下の義歯がイマイチの最大の理由はどこかの先生がやったブリッジをグラグラの状態で放置したために骨が吸収されてしまって、義歯を支える骨がほんの少ししか残っていないからです…私自身の名誉のために申し上げますが、私の作った義歯が不出来だからという訳ではありません。
 それなのに、来院される度に、恨み、辛み…2年以上も我慢している私にも、そろそろ限界が来ています。
『私に文句を言うよりも、私の前に治療をした先生方に文句を言ってください。
さんざんほかの先生にお金を使った後に、治療費が高いとか…話が違うとか…下手だとか…だまって我慢していりゃあ、言いたい放題! いい加減にしてください!!』

 私は後始末係ではありません!!

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.96 “院長の心がけ”

 昨日の日曜日はスタッフ達とミステリーバスツアーに出かけました。イチゴ農園ではたらふくイチゴを食し、焼津の漁場ではお寿司の食べ放題、そしてわさび工場を見学後、世界遺産の三保の松原の散策等、盛りだくさんの旅を、気のおけないスタッフ達とワイワイと遊び、とても楽しい1日でした。

 スタッフといえば、最近出産で辞めたスタッフがいて、そのためにスタッフ募集をしているのですが、なかなかいい人がいません。というか、応募がありません。
 あるとしても、自分の都合の良い時間だけ、それも週3日程度働きたいとか(暇つぶしじゃあない!!)、給料を細かく聞き出し、ボーナス査定の内容や有給の有無、さらに仕事内容を微に入り細に入り聞いてきます(そんなの決まってからでもいいでしょうに)。
 雇う側としては…そこまで聞くのなら、年齢から容姿の美醜、仕事のできる程度や性格の良し悪しまで聞きたくなります!

 そしてやっと面接にこぎつけると…
・主人と相談して決めます(ご主人は、当院の顧問ではありませんヨ)
・子供の都合がありますので(解決してから来てください)
・予防をしたいのです(あなたの考える予防とは? 何が出来ますか?)
・インプラントをやっていますか?(それがどうした?)
・担当制ですか?(そうしたいけれど、大丈夫なの?)
 私は決して完璧なスタッフを求めている訳ではありません。明るく素直で、勉強熱心な人を探しているだけなのですがね…

 30年以上も働いていると、数え切れないスタッフ達と関わってきました。あっという間に消えて行った人やお局さんのように居座っている(ゴメン!!)スタッフもおります。その、どのスタッフもありがたい存在でしたし、現在もその関係を維持しているつもりですが、その中で忘れられない辛かった時期のお話をしましょう。

 ある時、本当にどうしていいか分からない程、従業員達と自分がバラバラになり、仕事場のドアを開けるのが嫌になった事があります。あいつが悪い、一体誰が悪いのかと、すべてをスタッフのせいにしておりましたが、気が付いたのです!!
『自分がダラダラしているから、言う事を聞いてくれないのだ。自分にしっかりとしたポリシーが無いから付いてきてくれないのだ』と!!
 そうなんです。まず私自身が心を改めないとスタッフ達とうまくいくはずないことに気が付いたのです!!
 それから私はしっかりと自己反省をし、その気付いた事を医局に【院長の心がけ】と称して張り出しました。
1.毎朝、明るく大きな声で挨拶をします。
2.患者さんのために良い仕事をします。
3.皆さんと楽しく働くよう心がけます。(以上、院長の心がけ)
 しばらくして、今度はスタッフ達が書いたものを張り出しました。
1.遅刻せず、真面目に働きます。(Aの心がけ)
2.常に笑顔を忘れません。(Bの心がけ)
3.早く仕事を覚えます。(Cの心がけ)
4.患者さんの味方になるよう気を配ります。(Dの心がけ)

 1カ月ごとに書き換える事にしました。
 不思議なもので、院長自身が良い仕事をし、良い心がけでいると、スタッフ達は落ち着き、嫌なスタッフは静かに去って行ってくれました。

 あと気を付けなければいけないのは、スタッフの数が多くなる程、まとめ難くなり、不満がこぼれ、騒動が起きやすくなる事です。このようになりかかった時は、早めに手を打ちます。
 スタッフの中の誰か1人を自分の理解者に育てます。そして、そのスタッフにグチります。
“最近、疲れて仕方ないんだけど、どうしてみんなバラバラなのかしら…私は仕事に集中したいだけなのに、みんなミスばかりして、イライラさせられるのは私が悪いのかしら…どうしたらみんなが楽しく働けるように、私のイライラを消すには…どうしたらいいと思う?”
 と、悩みを打ち明け、理解を求め、スタッフ達に話しかけてもらうようにします。
“院長、最近疲れてるんだって…私達はスタッフなんだから、もう少し院長をサポートするようにした方がいいと思うんだけれど…患者さんには私達が優しく接しましょうヨ。院長より大きな声で明るく話かけましょうヨ”
 少し効果が出てきたら、そのスタッフのお給料にチーフ手当てを付けてあげましょう。

 歯科医師という職業についている人達は、社会的苦労を経験せず、早くから“先生、先生”と称され、おだてあげられ、あまり自己反省をする機会がありませんので、スタッフ達がモメた時は(身から出たサビ)と自己反省をし、皆から尊敬される院長になりましょう。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.95 “キューバ”

今年の冬休みは、昨年の暮れからキューバに行っておりました。
 サンディエゴに住む娘とハバナで落ち合い、クリスマスをハバナで過ごした後、クルーズ船に乗船してキューバを周遊しながら途中ジャマイカに立ち寄り、お正月のカウントダウンを船上で祝い、またハバナへ戻るという船旅です。

17~18年前に、メキシコシティでの学会後、キューバに飛んで以来の2度目のキューバ訪問は、予想に反して、とても楽しいものでした。
 遠い国の、それも社会主義国というだけで、皆さんは“怖い国”というイメージを持たれるかもしれませんが、実はキューバはとても安全な国なのです。
 町の至る所に監視カメラが設置され、要所要所に数名の警察官が立っています。ですから、私達母娘は夜中までウロウロ歩き回りましたが、他の国を歩く時に感じる怖い視線や危ない動きをまったく感知する事がありませんでした。
 そんな心配よりも、町のそこかしこから流れてくるキューバン
ミュージックに思わずステップを踏んでしまっていたのです。

キューバは、カプチーノが美味しいです。たった1軒のチョコレート専門店には、常に長い列ができています。至る所でさまざまなバンドがキューバンミュージックを奏でています。CDをいっぱい買ってしまいます。Wi-Fi事情は悪いです。地ビールの工場があり、そのほとんどがスタイリッシュなカフェを併設していて、とにかく素敵です。
 1950年代のアメ車が、今でも現役で走っています。そのアメ車がイケていてカッコイイのです。世界遺産のoldtownはタイムスリップの世界です。カメラ狂にはたまらない町です。

アメリカと国交を開いてまだ間のないキューバなので、訪れるなら今のうちですよ。この不思議な国が、不思議でいるうちに訪問してみましょう。旅の楽しさのすべてが味わえます。

年明け早々、相当に口腔状態の悪い患者さんが来院されました。
「あらあら、これじゃあ咬めませんね。何とかしなくてはいけませんね」「いいんだよ、俺もう70歳なんだから…」「なんという失礼な!! 私ももうすぐ70歳ですが、あなたのように人生を諦めてはいませんよ」「ヘ~ホ~」「まぁ、どちらでも構いませんが…人生を諦めている人に、何をしても仕方がありませんね」「ふーん…ちょっと考えてみるわ」
 もう1人、年明けに見学に来られた歯科医師の方いわく「借金を抱え、考える事も多くて…大変なんです!」「で! どうしたいの?」「頑張ろうと思います」「それならば、火曜日か木曜日に勉強に来てはいかがですか? 教えてあげますよ」「チョット考えます」「何を考えるのですか?」「まだ開業して1年半なので、何をしたいのか思案中なんです」「もう1年半も経過しているのなら、少しは焦ったらどうですか?」「日々の診療に追われているものですから…」

何のために当医院へ見学に来られたのかは知りませんが、たった1日来て、何を得ようとしているのでしょうか…
 日々借金を背負いながらも、なんとか生きている先生と、しっかり咬めなくても平気な人生を送っている患者さんにお会いするはめになり、新年早々うんざりしてしまいました。
 いいですか、皆さん!
 マイナーな人に会うとマイナーが感染(うつ)るので、なるべくメジャーな人に会うようにしましょう。ところが、マイナーな人はメジャーな人が好きで、すぐにくっついて来ますので、力強く振り払いましょう。よく覚えておいてください。

さて、また話を戻して、今回の旅先で会う皆さんが、私の年齢を聞いてびっくりします…《若すぎる》そうです…固定観念から抜け出して来たはずの旅人達が驚かれるのです。彼らは《どういう美容整形をして、何を飲んでいるのか》と必ず私から聞きだそうとします。
 それこそ《悪い事ばかりして、男を食っている》とは言えませんので、笑ってごまかしますが、若さの秘訣の答えがキューバにある事に、私は気付いていました。

『彼ら、彼女達は、誰のマネもせず、人生を年齢で判断するわけでもなく、着たいものを着て、それをオシャレに見せます。次に、過労死するほど働かず、他人を羨まず、嫌な事があると踊って忘れ、歌って元気になり、ちょっと美味しいものが食べられたら最高の笑顔で笑い、葉巻なんてキャンデー代わりとうそぶきます』

こういう感覚で、私も生きていたいのです。だから、私は若いのかも……

キューバ大好きです。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.94 “うかぶ涙”

 昨日、ボロボロを通り越して、ものすごく悲惨なお口の状態の女性の患者さんが来院されました。
「先生、とりあえず前歯だけなんとかしてください」と言われます。私の大嫌いな“とりあえず”頼み…
「それよりも、奥の歯が無いので、咬めていませんよ」
「それはいいんです」
「そういう訳にはいきません。私は美容部員ではありませんので、まずお口の機能を回復していただいてから、前歯をやりたいと思いますが…」
「エ~~、高いんでしょう…」
「高いとか、安いとかよりも、きちんとした治療をした方がいいと申し上げているのですが…」

 そこで私はいつものように、私の症例のスライドをお見せして、詳しく説明し、患者さんのレントゲン写真と照らし合わせながら、歯の図のレポート用紙に、ていねいに想定する治療内容を書き込みました。そして、治療の進め方、期間のおおよそをお伝えすると、すかさず、
「高いんですか?」
「う~ん、私の提案する金額がAさんにとってお高いのかどうかは分かりませんが、ガンの手術をする時にお値段の交渉をなさいますか?
 お口は健康の入り口ですよ。それに認知症を防ぎ、若く、美しくなり、もちろん食事が楽しくなるんですよ」
「え~、でも払えませんから…」
「わかりました。では、どの程度の治療をお望みなのですか?」
「この前歯だけを美しくしていただきたいのです…」
「それは先程から申し上げていますが、例え一時的に美しくしたとしても、奥の歯が咬めていなければアッという間に壊れてしまいます。つまり、その場しのぎの治療は申し訳ありませんが、私には出来ませんので…」

 以上の会話を数回繰り返し、Aさんはお帰りになられました。受付でもう一度話し込まれていたようですが、月々の支払いが1万円ならば当院で治療したいそうです。
 なんだか“バカにされている”ようで、この話は無かった事にしようと思います。

 医は仁術(人命を救う、博愛の道)といい、元々人を思いやる心で行うという事で、算術を絡ませず仁徳を施す事であり、他院にてさんざんもて遊ばれたようなガタガタの治療の後始末をするという事ではありません。
 ましてや、歯科治療は防げる疾患なのに、歯をまともに磨かず、予防の観念もなく、痛みが出てから歯科医院に駆け込み、「とりあえず痛みを取ってくれ!」と言い、痛みが消えると来なくなり、放置し、抜歯し、それでもどこかの残存歯で“咬み”、とどのつまりは保険診療で行き当たりばったりの治療の結果、どこでも咬めなくなり…、
そんな状態で私の所へ来られても…、為す術がなく、
「では、まず咬めるように、きちんとした治療をしましょう」という私の診断には耳を傾けず…

 私、実は毎日、このような患者さんと戦っています。それでも、私のような歯科医師のどこを信用してくださるのか、一生懸命通ってくださる患者さんもおられるのです。
 そのような患者さんに、時々お尋ねします。
「どうして当医院を選ばれたのですか?」
「どうして私の治療を受けようと決心されたのですか?」
「どうして自費治療なのに納得されたのですが?」
 その答えは
「ホームページを隅から隅まで読んで来ました。先生ならお話が出来ると思いました」
「先生の最初の一言が心に沁みました。先生は私の口の中を見て『大変ね、苦労したんですね。忙しかったのかしら…大丈夫ですよ』と言ってくださったのが、とても嬉しかったんです」
「先生が、どの先生よりも本当の事を言ってくださったので信用しました」
「『大丈夫、女性らしく美しい歯にしましょうね』と言われてホッとしました」
「先生の説明が分かりやすかったからです。今までの先生は、そこまで説明してくれませんでした」

 昔、開業したてで必死で勉強しながら働いていたある日、とても金持ちそうな男性が運転手付きの車で飛び込み来院され、私の提案する治療を黙って受けられました。3~4ヵ月経過し、治療が完了した日、私はこの方に一言お聞きしました。
「どうして私の治療を受けられたのですか?」
「君が、初めて本当の事を言った歯科医師だったからだよ。
 君は良い治療をした。決してこれからも自分の腕を安売りしないように…ありがとう」
 私は浮かぶ涙をこらえて、深々とお辞儀をしました。
 この患者さんの言葉が、今でも私の心の支えであり、歯科医師としてのプライドです。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.93 “「ゆとり君」その後Ⅰ”

半年経った「ゆとり君」のその後の経過をお伝えします。
相変わらず患者さんがいない時は携帯をいじくり、昼休みは外へ出たまま帰って来ません。
4~5冊の本を渡してありますが、読んでいる気配さえもありません。
靴の踵をつぶして履くので、バタバタ音がして、さらにダブダブの白衣の着方で、どこから見てもだらしなさが目に付きます。単なるカバーメガネに引っ掛けているルーペが邪魔で、ゆとり君の気力のない目が見えません。
これらのすべてを注意すると、「大学ではこうですから…」と聴く耳を持たず状態……
「そういうの“馬耳東風”というのですよ」と笑いかけると、「なんですか、それ?」。思わず「じゃあ“春眠暁を覚えず”は?」、ゆとり君は自信たっぷりに「知りませんヨ!」。

最近、やっとインレー形成がまあまあになり、ホッとしていると、ある朝ブリッジ形成後の模型が2つ並んでいます。その2つの模型を新米のスタッフ(歯科助手)が見ながら悩み顔…
「どうしたの?」「先生、このブリッジ、入りませんよね」「確かに入りそうもないわ。先生に見せたの?」「はい、でも大丈夫と言われましたが、気になって技工所には出していません」「分かった、ありがとう。気が利くのね」

私はゆとり先生に模型を見せて、「このブリッジは入りませんよ」「え~、そうですかね。テックは入ったんですけど」。その生意気な返答はなんだと怒りたいのを我慢して、「ヘタなテックはどんな形成のブリッジでも入りますが、そんな基準値よりも、技工所に出す前に確認してください」「確認しました!」「アラ…だったら、そのメガネにくっついているルーペがおかしいのかしら…、それとも、どこがダメなのか分からないのですか?」「いや! そんなことは…」
私は鉛筆で何ヶ所かのアンダーカットを塗りつぶして、模型を置きましたが、未だ不服そうなゆとり君の顔!
追い打ちをかけて告げました。「こんな模型を出されたら、困るのは技工士さんです。技工士さんに“上手い”と言われる形成をしなさい」

ある日も
「この抜歯をやってみませんか?」
「いや、結構です」と即答…

そもそも、特に大学に残った研修生に多いのですが、何をせずとも何も言われず、それでも、国からはお給料が頂けて、大学に来られる患者さんからは「先生」と呼ばれ、“やる気”が無くてもなんとかなる卒後研修制度が“やる気”の芽生えを摘み取っているような気がします。
では、どうすればゆとり君に“やる気”を持ってもらえるのでしょうか。

「努力しなさい!!」もダメでしょうね。彼等にとっては“努力”という言葉は死語に違いありません。
「自分が患者さんや他人からどう思われているか気にならないのですか!!」
「はい、気になりません」でおしまいです。きっと…

歯を削るより身を削る思いで、誰よりも朝早くから診療所へ入り、休みの日はセミナーの受講で手一杯、それでも娘のためにお弁当は欠かさず作り、泣きたくなる程疲れ果てても、毎日一生懸命笑顔で患者さんとお話をし、スタッフ達に同情され、励まされ、毎月毎月の自転車操業で飢えを忍び、それでも患者さんの喜んでいただける笑顔が嬉しくて…
少しでもいい仕事を、誰よりも上手な仕事を…と思って、その思いが“やる気”になって、ここまで働いて来たのですが…

私は“やる気”は“生きる気”で、生きるためには働かなくては…
「働かざるもの食うべからず」と思っていたのですが…

こんな事をゆとり君に言ったら、「昔話ですか…」と冷ややかに言い放たれそうで恐いのです。

誰か“やる気”を植えつけるセミナーか相談会をやりませんか…
困ったものです。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

天ママStyle vol.91 “セッション1”

 先日『始めなければ、始まらない』と称して、突然皆様に声を掛けたところ、数名の有志の方々が集まってくださいました。
 これからの歯科界を夢と希望に溢れた業界にするためにはどうしたらいいのか! 何から手を付けたらいいのか! と日頃のうっぷん晴らしから始まって、ケンケン、ガクガク…話し合いの場を持ちました。
 簡単に結論の出るテーマではありませんが、3時間あまりのセッションの間に出た意見(本当に、単なる意見です)をまとめて書き出してみます。

①出来高払いの保険制度を根底から見直す必要がある。なぜなら、現在の歯科保険制度は患者さんを守るためのものではなくて…歯科医の最低賃金を保障している。つまり“点数ありき”なので、上手・下手というより、補綴物の場合は安い技工所を選ぶことに苦慮し、技工物の質が落ち、技工士さんを困窮させている。
②歯科疾患は自己責任の疾病なので、予防すればある程度は防げるはずのものなのに、それを保険診療に組み入れること自体が矛盾している。
③予防を保険でカバーして、補綴物を保険診療から外す方が患者さんのためになるかも。
④歯科医師はコストパフォーマンスを勉強するべき。
⑤民主主義の社会で、なぜ突然保険診療という社会主義が入っているのか…。国民皆保険という制度が、“予防”という概念をうやむやにしている(すべて保険でカバーすること自体に無理がある)。
⑥海外の歯科事情の勉強をすべきである。例えば、ある国では低所得者は無料で受診できるが、大学の研究生の対象となって、歯科医師の技術の向上に貢献している。もしくは年に数回、きちんと検診を受けている方がむし歯や歯周病になった場合は無料で治療を受ける事ができるが、まったく検診を受けていなかった人の場合は全額有料となる(ドイツ)制度があったり、歯科衛生士が開業しており、そこでスケーリングや検診を受け、治療が必要な場合は紹介状を持って専門歯科医へ受診する(カナダ)ことをシステム化している国が多い。
⑦これらの場合の治療費は、非常に高額なので任意の一般の歯科専門の保険会社に入っておく必要があるので、全体的に国民のデンタルIQが向上する。
⑧とはいえ、人口もむし歯も減少する世の中では、医学部歯学科がいいのではないか(この場合、6年間という期間をとる)。
⑨TPPが導入された場合のことを考えて、医療体制を考え直す必要がある。
⑩地方の方々(保険診療のみの治療体系の方)の現状をリサーチする必要がある。
⑪将来の人口減少と歯科医師の供給比率を調べましょう。
⑫歯科界に詳しい方のお話を聞きましょう。
⑬一般の方々に、とりあえず歯の話をする機会を持ちましょう。

【総括】
 歯科界に常日頃から抱く疑問、不安、疑惑の解明と、もしかして解決できるかもしれない事柄のあぶり出しをして、これからの歯科界を健全で希望あるものにしたいという思いで、皆様に声を掛けさせていただきました。
 厚生労働省をはじめ、一体誰が何を考えて現在のような歯科界にしたのか!! なったのか!!
 では、どのような歯科界が理想といえるのか!!

 などを、他の国の実情から学んだり、内情に詳しい方のお話を伺ったり、違う業界の方々の意見を聞いたり、隣のおばさんの好きな歯医者さんの話に相槌を打ったりしながら、歯科業界に関わるみんなで模索してまいりましょう。
 まずは、日頃の不満等を削除して、それを整理し、問題を明らかにする事から始めて、さらに日々の診療、経営等のお悩み相談、暴露大会的なセミナーも付け加えて、より身近な問題として捉えていきたいと思っています。

 不平、不満を言う前に、1つひとつ解決する事を考えましょう。小さな声を大きな声にして…歯科界を動かせたらと思います。
 始めなければ、始まりません!!

 次回のセッションは11月13日(日)を予定しておりますので、ぜひ皆様、お集まりください。

 カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

ページトップ