インド旅行記

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インドのニューデリーで開催されたFDI(国際歯科学連盟会議)に出席し、
その足でちょっとインド巡りをして帰ってきましたが、疲れが出たのか風邪を引き、
1週間もたつのにまだ熱が下がりません。
俗にいう、遊び疲れなのでしょうが、風邪だと大きな声では言えず・・・・・。
言いたくても声が出ません。
私がまだ20代の頃、ヨーロッパへ放浪の旅に出て、
その帰りにインドの夜明け前の薄暗い朝もやの空港に降り立つと、バラック小屋があるだけでした。
飛行機から歩いて小屋へ行き、入国手続きをすませて外へ出ると、
十数人の子供たちが近寄り、手を出し金をせびります。
私は小屋の中にいた男の人に教えられたジャンパトーホテル(国営で今も運営されています)へ行くように、
ボロボロのタクシー運転手に告げました。
舗装されていないデコボコ道をしばらく走っていると、はるか地平線から太陽が昇りはじめました。
今まで地平線から昇る太陽を見たことがないことに気づくとともに、
その太陽のあまりの大きさにびっくりしたことを覚えています(赤道直下の太陽は大きいのです!)。
そして、32年後の今回、あらゆる期待を込めて空港に降り立ちました。
もちろん空港は立派になっており、道は舗装され、はるかかなたにあった地平線は建物がさえぎり、
以前の面影は見当たりません。
さっそく私と娘は、常識的に言えばたいそう危険なことらしいのですが、デリーの隅々まで見てまわりました。
そして、あの忘れもしない砂ぼこりにまみれた喧騒を、オールドデリーの中に見つけたのです。
混沌としたオールドデリーの地の底から沸き上がってくるようなエネルギーは、
昔と少しも変わっていませんでした。
学会が終わったので、車とガイドをチャーターし、ジャイプールまで280キロの道を走りました。
昔、この町は歓迎の色のピンク一色にすべてが塗られていたので、別名”ピンクシティー”ともいいます。
歴史が残したものにはいつも感動させられますが、
想像からまったくかけ離れた歴史には、感動より驚きをおぼえます。
とくにジャイプールの次に行ったアグラの町の代表的建築物”タージマハール”には、
開いた目がふさがりませんでした。
真っ白の大理石で造られたタージマハールは、気品にあふれ、実に美しく、
紺碧の空にそれはそれは映えるのです・・・・。
王様が死んだ妃のために造ったものだそうです。
「死んだ人のためにこんな贅沢なものを造らなくても・・・・・」という下世話な考えはブッ飛び、
「さすが遺跡の中の最高峰!」と納得させられる神々しさでした。

  カテゴリ:ジャンヌダルクは燃えている

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