GINZA SIX 裏 / レナ・レスボワール 上
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東京都中央区銀座7-11-11 長谷川ビル4階
time
月・水・金 11時〜
完全予約制
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天ママStyle vol.96 “院長の心がけ”

 昨日の日曜日はスタッフ達とミステリーバスツアーに出かけました。イチゴ農園ではたらふくイチゴを食し、焼津の漁場ではお寿司の食べ放題、そしてわさび工場を見学後、世界遺産の三保の松原の散策等、盛りだくさんの旅を、気のおけないスタッフ達とワイワイと遊び、とても楽しい1日でした。

 スタッフといえば、最近出産で辞めたスタッフがいて、そのためにスタッフ募集をしているのですが、なかなかいい人がいません。というか、応募がありません。
 あるとしても、自分の都合の良い時間だけ、それも週3日程度働きたいとか(暇つぶしじゃあない!!)、給料を細かく聞き出し、ボーナス査定の内容や有給の有無、さらに仕事内容を微に入り細に入り聞いてきます(そんなの決まってからでもいいでしょうに)。
 雇う側としては…そこまで聞くのなら、年齢から容姿の美醜、仕事のできる程度や性格の良し悪しまで聞きたくなります!

 そしてやっと面接にこぎつけると…
・主人と相談して決めます(ご主人は、当院の顧問ではありませんヨ)
・子供の都合がありますので(解決してから来てください)
・予防をしたいのです(あなたの考える予防とは? 何が出来ますか?)
・インプラントをやっていますか?(それがどうした?)
・担当制ですか?(そうしたいけれど、大丈夫なの?)
 私は決して完璧なスタッフを求めている訳ではありません。明るく素直で、勉強熱心な人を探しているだけなのですがね…

 30年以上も働いていると、数え切れないスタッフ達と関わってきました。あっという間に消えて行った人やお局さんのように居座っている(ゴメン!!)スタッフもおります。その、どのスタッフもありがたい存在でしたし、現在もその関係を維持しているつもりですが、その中で忘れられない辛かった時期のお話をしましょう。

 ある時、本当にどうしていいか分からない程、従業員達と自分がバラバラになり、仕事場のドアを開けるのが嫌になった事があります。あいつが悪い、一体誰が悪いのかと、すべてをスタッフのせいにしておりましたが、気が付いたのです!!
『自分がダラダラしているから、言う事を聞いてくれないのだ。自分にしっかりとしたポリシーが無いから付いてきてくれないのだ』と!!
 そうなんです。まず私自身が心を改めないとスタッフ達とうまくいくはずないことに気が付いたのです!!
 それから私はしっかりと自己反省をし、その気付いた事を医局に【院長の心がけ】と称して張り出しました。
1.毎朝、明るく大きな声で挨拶をします。
2.患者さんのために良い仕事をします。
3.皆さんと楽しく働くよう心がけます。(以上、院長の心がけ)
 しばらくして、今度はスタッフ達が書いたものを張り出しました。
1.遅刻せず、真面目に働きます。(Aの心がけ)
2.常に笑顔を忘れません。(Bの心がけ)
3.早く仕事を覚えます。(Cの心がけ)
4.患者さんの味方になるよう気を配ります。(Dの心がけ)

 1カ月ごとに書き換える事にしました。
 不思議なもので、院長自身が良い仕事をし、良い心がけでいると、スタッフ達は落ち着き、嫌なスタッフは静かに去って行ってくれました。

 あと気を付けなければいけないのは、スタッフの数が多くなる程、まとめ難くなり、不満がこぼれ、騒動が起きやすくなる事です。このようになりかかった時は、早めに手を打ちます。
 スタッフの中の誰か1人を自分の理解者に育てます。そして、そのスタッフにグチります。
“最近、疲れて仕方ないんだけど、どうしてみんなバラバラなのかしら…私は仕事に集中したいだけなのに、みんなミスばかりして、イライラさせられるのは私が悪いのかしら…どうしたらみんなが楽しく働けるように、私のイライラを消すには…どうしたらいいと思う?”
 と、悩みを打ち明け、理解を求め、スタッフ達に話しかけてもらうようにします。
“院長、最近疲れてるんだって…私達はスタッフなんだから、もう少し院長をサポートするようにした方がいいと思うんだけれど…患者さんには私達が優しく接しましょうヨ。院長より大きな声で明るく話かけましょうヨ”
 少し効果が出てきたら、そのスタッフのお給料にチーフ手当てを付けてあげましょう。

 歯科医師という職業についている人達は、社会的苦労を経験せず、早くから“先生、先生”と称され、おだてあげられ、あまり自己反省をする機会がありませんので、スタッフ達がモメた時は(身から出たサビ)と自己反省をし、皆から尊敬される院長になりましょう。

カテゴリー:天Mama Style  投稿日:2017年3月15日