天ママStyle vol.101 “ワケがわからない?!”

「先生、なんとかしてください。お願いします!」

私の個性的なホームページを隅から隅まで読まれた患者さんが、当医院に飛び込んで来られました。
「どうなさったのですか?」

「1年以上前のことです。左の下の1番奥の歯を削って、⑤⑥⑦のブリッジをすることになりました。私としては、その⑦にむし歯の覚えはなかったのですが、ブリッジを入れたら痛くて痛くて、結局外して、神経を取ることになりましたが、少しも痛みが消えません。

すると、院長先生は『あ~ぁ、最近目が見えないから、君がやりなさい!』と隣に立っている若い女の先生に根っこの治療を任せました。

任された女の先生は、しつこくしつこく(??)やってくれていましたが、毎回『ヨシッ、ウマくいった! ウマくいった!』と自画自賛…

それでも痛くて、未だに咬めません。それにしても、目が見えなくて根っこの治療をしていた院長先生はなんだったんでしょうか。

その間に、右の上の④と⑤の治療をすることになりました。この2つの歯も別に何でもなかったのですが、根っこが変だからということで始まったのです。
ところが、この歯の治療が拷問で、治療台に寝るのですが、上の歯のため、ほとんど逆さシーソー状態で頭が下がり、血が下がり…。
すると「下がり過ぎです。上にあがってください!」と叱られ、挙句に治療台を挟んで夫婦喧嘩が始まり、確か根っこの治療の最後の日には、
『あ、失敗したかな』
『大丈夫、大丈夫、平気よ!』
と患者の私を無視して急に助け合う夫婦の会話に、とうとう我慢の限界で、今までの治療費を返還していただき、こちらに来たのです」

なんと答えていいのやら…“事故ですね”とも言えず…
最近、このような目に合い、逃げるように当医院に来られる患者さんが増えました。

さて、この方の治療を引き継いだ私は、さらに大変な目に合っています。
まず、この患者さんの歯科治療に対する不信感を払拭するために、毎回治療の前に長い長い説明を必要としておられるのです。
「大丈夫ですよ」と言えばニッコリなさいますが、「う~ん、難しいなぁ、ダメかな~」と言おうものなら、涙…涙なのです。
1ヵ月経過して左下の⑦はメドが立ち、痛みも薄れ、咬めるようになってきましたが、右上の④⑤は根に大きな痛巣があり、ぼんやりとした痛みが広がる感覚で、本人曰く「もう諦めようかしら…」と涙…涙…。

そして今度は以前の診療所の院長先生からの書類を持って来られ、「6名の弁護士に任せたので、この弁護士に申し立てをするように」と言われます。
よくよくお聞きすると、私の治療費の明細書を弁護士軍団に申請し、治療費を受け取って欲しいとのこと!
この訳の分からない説明に困惑している私ですが、6名もの弁護士を抱えている歯科医院って、きっと問題が多い医院なのでしょうね。
弁護士を抱える費用より、失敗しない治療を心がけるように努力した方が安価で、先生も患者さんも幸せになれるような気がします。

最近、器具の滅菌ニュースで話題になっている「外来環」や「か強診」ですが、私は保険診療をしないので知りませんでしたが、この認定を受けているのといないのでは、保険点数に相当の差があるようです。
そして、この「か強診」のおかげで予防ができて、増収になるという、いいことづくめの説明ですが、私が思うに「か強診」の対象者の口の中は永久に治療が終わりそうもない状態の方々のようで、単に増収を複雑にした、押しつけがましい対策にしか思えません。

本当の予防は、年を取っても治療の必要のない健康な口腔状態を維持管理することではないでしょうか?
崩壊した口腔を保険治療で回復させることではないと考えます。
保険診療を常に否定する私に、この「か強診」にこそ、保険治療の未来があると説いた方…間違っていますヨ!
もしかしたら、私が間違っているのかもしれませんが、保険診療を必要としないところに、歯科治療の未来があるのです。
それでも、「か強診」を強調する方々に言いたい!
バカ~ 違うだろ~
本末転倒だ~
ハゲ~ あっ、ハゲてなかった~

  カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

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