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天ママStyle vol.80 いましめ!

最近の日本歯科医師会のゴタゴタにうんざりしています。いい加減にして欲しいものです!
並べる言葉ばかりが美しくて、実際はあらぬ方向どころか、まったく方向性が見えません。
こんなにトップが体たらくの中、地方では一生懸命頑張っておられる、歯科医師の方々がおられます。
保険治療の頭打ちの打開策、つまり苦肉の策として、四苦八苦しながら地域に根付き、喜ばれている健気な先生方の努力する真摯な活動に頭が下がります。ところが、その上にあぐらをかいているような日本歯科医師会のあり方には呆れるほかありません。これじゃあ、会員の数が減少するのは当たり前です。
元総理の小泉さんが、『自民党、ぶっ壊す!』をそのまま『日本歯科医師会、ぶっ壊す!』と叫んでみたくなります。

歯科医師としての学問はもちろんのこと、人間力を高め、削らずに治療…つまり予防に力を入れ、長寿国家のお年寄りの歯を1本も失わせずに、生涯、自分の歯で咀嚼することを目的に、真に国民の歯を守る、国民の健康を守る歯科医師でありたいと、卒業時に抱いた夢はどこへ消えたのでしょう。

開業すると、日々の診療は、容赦なく出来高払いの保険治療の中に組み込まれ、削らなければ食べていけず、予防の説明をするも、その反応にめげそうになりながら、頑張ろう、頑張ろうと自らに言い聞かせ…
予防に力を入れれば、ますます保険診療は減り……ますます誰かの思うツボ!
この現状を日本歯科医師会の方々は知っていらっしゃるのですか?
地道な努力を重ねる歯科医師会員のために、世の中の矢面に立ち、国民のデンタルIQを上げ、各診療所に患者さんをあふれさす努力をしていただきたいものです。

最近、チェアー1台、女性歯科医師1人、10坪程の診療所という“プチ開業”が流行しているようです。
とりあえずホワイトニングもどき、エステもどき、治療もどきの診療内容だそうですが、考えようによっては、大げさな歯科医院よりも、こうした可愛いプチ開業医に来ていただいた患者さんへ、“もどき診療”をしながら、“予防”というお話をしてあげるのもいいかも。
プチ開業医院のひとり院長先生に、エールを送ります。あなたこそ、歯科界の救世主になるかもしれませんよ。

『ホンマでっか!!』

私はこの年になり、改めて、いかに歯科医師としての臨床の勉強が大切かを思い知らされています。

あるインプラントセンター(?)から、70歳代の女性の患者さんが逃げて来られました。
①まったく話を聞いてくれない。
②若い先生がコロコロ変わる。
③奥歯で咬めないのに、前歯のインプラントが終わったら  治療が終わったと言われた。
そこで私は、もう一度その診療所へ行き、今までとこれからの治療の説明と、費用と、日数と、内容をしっかりと詳しく話し合われるよう促しました。

すると早々に、このセンターの院長先生から電話が入りました。
①天井先生、気を付けてください。その患者は大変ですよ。
②私も前歯より奥歯からと説明したのに、受け入れてくれなかったのです。
③悪いことは言いません。関わらない方がいいですよ。

結論から申し上げます。私はこの患者さんと関わり、普通の3倍以上の説明をし、納得のサインをいただき、前歯のインプラントの上部構造を外し、現在仮義歯の状態です。そして慎重に、注意深く、納得を得ながら、現在のところ順調な進行状況です。

歯科医師としての技術と勉強に、現役でいる間は日々努力しましょう。
さらに人間力を高めましょう。
これが今月の私のいましめです。

カテゴリー:天Mama Style  投稿日:2015年7月18日