天ママStyle vol.84 カレンダー

来年のカレンダーを買いに銀座の文具「伊東屋」へ行った。月めくりの卓上用を3つと、1年分が載っている小さいのと大きいカレンダーを2枚ずつ持って会計に並ぼうとすると、5年分が1枚になっているカレンダーを見つけた。ちょうどオリンピックの年、2020年まである。10年先は見当もつかないが、5年先はまだ元気だろうし、生きていると思うので、5年分が1枚のカレンダーも買うことにした。

診療室へ帰り、目の前に5年分1枚のカレンダーを置いたら、なんだか焦り始めてしまった。来年はプーケットとバンコクへ、2月は娘の結婚先へセミナーの資料作りの依頼にサンディエゴへ、4月から5月にかけてはフィレンツェとシチリア島へ、そして9月に再びサンディエゴは予約確定済み……そのすき間にセミナーと友人達と遊ぶ計画を入れなければならない。
ふむ…ふむ…まだ埋められるぞ!
ピンクのマーカーのフタをするのも忘れ、1年間を、そしてその先の4年間をガン見する私です。

先日、日本歯科新聞社創立40周年記念講演会に出席した。そこでお2人の歯科医師のユニークな歯科医院経営のお話を聞かせていただいた。
お1人の方は50数名のスタッフを抱える大学病院のような大きな診療所をやっておられ、もう1人の方もスタッフ20数名で、地域に溶け込むためにイベントスペースを提供し、本を置き、カフェを開き、まず人を集めることから始めた歯科医院づくりの実践例を紹介された。
チマチマと働いている私にとって、お2人のお話は想像を超えたもので、発想とその規模に驚かされたのですが、さらに感心したことがあります。
それは、いろいろな質問が飛び交う中、お2人が声を揃えて言われた言葉です。
『歯科医師として成功するよりも、人間として成功したいと思っています。
経営がうまくいったのは、儲けることより、自分自身のポリシーに忠実にいたいと思ったからです』…拍手…拍手。

たとえ、お2人のような心構えがあったとしても、成功するかどうかは心構え不足か、運次第かもしれませんがね。

疲弊する歯科界の中、歯科領域の疾病治療だけではなく、全身の疾患と絡めて、糖尿病、心疾患、早産、認知症、さらに嚥下、食事等、歯科領域の幅広さをうたっていますが、それならば“医学部歯学科”というのは、いかがでしょうか?
むし歯が減り、削る歯が少なくなり、突然“予防”にシフトされようとしていますが、だからこそ補綴を保険から外せばいいのです。補綴を外せば、患者さんは予防に力を入れて、予防のために歯科医院に通う方が増えるのではないでしょうか?
そもそも、民主主義の日本で、医療だけが社会主義という制度の弊害に気づくべきです。そして、保険診療という偽善的診療報酬制度を改革するべきと思うのですがね!

【グチ】
だいたい新卒の歯科医師とベテランが、同じ点数であったり、戦後やっと作られたパラジウム合金の銀歯をいまだに口の中に入れていたり、点数を上げ過ぎると個別指導というものに目を付けられたり、やっと来てくださった歯科衛生士にぺこぺこしたり…、これで国民の健康を守れといわれても…無理!!
ストレスで死にそうなのは歯科医師です。歯科医師の健康を守ってくれるのは誰なのか!! もしかしたら、歯科医師が過剰だから自然淘汰を待っているのに違いない!

やれやれ、話を最初に戻しましょう。
10年間のカレンダーでなくて5年間のカレンダーでしたね。その5年のカレンダーを見ながら、「あと5年と思うか、まだ5年と思うか」、まるで人生の分かれ道に立ったような気分です。
きっとこの5年間が、私の歯科医師としてのキャリアの最終章となることは確かです。
使い慣れたタービンを置く時、どんな感慨を持つか、想像もつきませんが。「感謝、感謝」の最終章の最後のページになることを願っています。
頑張ろっと!

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