天ママStyle vol.97 “後始末”

 昨年末、予約の取れないレストランで2人の素敵なセレブ女性と知り合いになり、最近はいろいろなレストラン巡りをしたり、吞み歩いたりと女子会をする間柄になったある時、その1人のAさんが親知らずを抜きたいが、現在通っている歯医者さんに“熱が出て腫れるかも…”と脅されて、怖くて行けないと相談を受けました。

 数日後、恐る恐るAさんは当院へ来られました。まず、レントゲンを撮って、私は驚きました。
【所見】全体的に中度から重度の歯周病(歯周ポケットが5~7mm)。特に臼歯部は抜歯の必要性あり。抜けた部位は放置されたまま。ヘビースモーカーで、幼少期に矯正をしてから歯が悪くなったと本人の主張。

 初日ですので、一応状況を説明した後、「まだ痛みの出ていない親知らずを取りましょうね」「エッ、抜くのですか?」「抜くとは大げさな…つまんで取るだけです」となだめ、痛くないように注射をし、あっという間に親知らずを取りました(抜きました)。
 なんとあれほど恐れていたAさんは、その夜、吞みに出かけたそうです。
 数日後の来院時に、彼女自身の歯型の模型で詳しく治療の説明をし、早急に手を打つべきと申し上げると、「いつもの先生からは、このままで様子をみましょうと言われて安心していたし、歯石も取っているし、クリーニングも通っています」とご立腹!!
 そこで私は言いました。
「これ以上、私に言わせないでください。これ以上言うと、同業の悪口になりますので…。とりあえず早急に治療が必要です。このまま現状を維持するだけだと、どんどん歯を失いますヨ」
「考えさせてください」
「もちろん! それより何よりタバコをやめてくださいね」
「わかりました」

 日を待たず、今度はもう1人の他院で治療が終わったばかりのBさんのお口の中を見せていただく事になりました。
 Bさんは治療が終わったものの頭痛が続き、あまり咬んでいる気がしないそうです。
【所見】下の臼歯部の両サイドにインプラントが計4本埋入され、その前部上下にセラミックの歯が装着されていますが、そのいずれもの歯がまったく咬み合っておらず、前歯部で咬んいでるだけなのです。頭痛もこの不正咬合によるものと思われます。

 そこでBさんに正常な咬合関係(咬み合わせ)にするために、インプラントの入った下の歯ではなくて上の歯で、合計7本の歯に新しくセラミックの歯をかぶせなおして、正常な咬み合わせにする事を提案しました。

「いやです先生、私、ものすごくお金をかけたのです。それに、この治療をしてくださった先生は優しくて、素敵な方で、私、好きなんです!」
…なになに、では私の事は嫌いかい! という気持ちを抑えて、さてどうしたものかと黙秘してしまいました。
 そうしなければ大声でBさんが信じる優しく素敵な先生の悪口を叫んでしまっていた事でしょう。
 もし次回、Bさんが来院されたら、落ち着いて模型で説明をするつもりです。

【私の本音】
(だいたい優しい先生、素敵な先生といわれている先生ほど、腕はありません。腕が無いから口先の優しさでごまかすのです。それに女性にインプラントを勧める先生を信頼してはいけません。インプラントは万能治療というものではなくて、インプラントしか出来ない先生がやるものです)と言いたくなります。

 話は変わりますが、もう1人なかなか大変な患者さんがおられます。
 この方は他院にて治療した、考えられない程とてつもない前歯のインプラントを嘆いて来院された方で、ご本人の納得後、インプラントの上部を外し、とても素敵な義歯にしてさしあげました。ここまでは上出来だったのですが、下の義歯が合わないと2年以上もほとんど毎日調整に通って来られています。
 その下の義歯がイマイチの最大の理由はどこかの先生がやったブリッジをグラグラの状態で放置したために骨が吸収されてしまって、義歯を支える骨がほんの少ししか残っていないからです…私自身の名誉のために申し上げますが、私の作った義歯が不出来だからという訳ではありません。
 それなのに、来院される度に、恨み、辛み…2年以上も我慢している私にも、そろそろ限界が来ています。
『私に文句を言うよりも、私の前に治療をした先生方に文句を言ってください。
さんざんほかの先生にお金を使った後に、治療費が高いとか…話が違うとか…下手だとか…だまって我慢していりゃあ、言いたい放題! いい加減にしてください!!』

 私は後始末係ではありません!!

  カテゴリ:天Mama Style, 院長ブログ

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