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天ママStyle vol.82 長雨

「いやですねぇ。もうすぐ冬ですねぇ~」
マンションのエレベーター内で同階の方に突然話しかけられた。
まだやっと夏が終わったばかりなのにと、びっくりしながら相槌を打つ……めったに会わない私に気が動転して発した一言にしても……
……もうすぐ冬かと思わせるながーい雨……

世の中には、この雨にベールを掛けられたかのように粛々と過ぎ行く政(まつりごと)や、行き着く目的地さえ判明しない危険を含んだ何かが動いています。

まず、国会はアメリカの言いなりです。どうしてアメリカの言う事ばかりを聞き入れなければいけないのか?なぜ、日本国民の声に耳を傾けないのでしょうか?

安倍政権の裏の裏までバレているのに、どうして誰も反旗をひるがえさないのでしょう。先日(9/8)、野田聖子氏が立候補をとり止めましたが、これも予定の事かと疑ってしまいます。つまり少々波風を立て、“やっぱり安倍さんでしょう!”と思わせる役割を演じさせたのではないでしょうか。
それを男よりメンツを気にしない女の野田聖子氏を立てておけば、誰も傷付かない、困らないという筋書きであったように思えます。もしも野田聖子氏が本気で安倍政権をつぶそうと立候補されたなら失礼を承知で申し上げますが、日本の男社会の戦いに挑んでも無駄ですよ!
情けないほど、無駄です!

マイナンバー制度をご存知ですか?
これからは、お買い物にマイナンバーカードを持参し提示しなければ、年上限4,000円なりの返金を受け取れません(笑)。
4,000円のためにカードを持ち歩くのは危険すぎます。つまり、面倒くさがりの人や危機管理意識の強い方はあえて4,000円のためにカードを持ち歩きませんので、結果、消費税はまるまる増収となります。チャン! チャン!
だいたい、あれ程年金管理のいいかげんな体制で、さらにマイナンバーカードの導入など、姑息過ぎます。
更にマイナンバーカードに伴う、カード読み取り機の導入や4,000円の計算管理費を想定するだけで、気が遠くなる浪費で、これを本末転倒といいます。

目を外に向ければ、シリアの難民達がたいへんな事になっています。
EUは受け入れ対策に四苦八苦、翻弄される難民の姿を観るだけで涙が出ます。
着の身着のままで、小さな子供の手を引いて歩く家族…それもいつまで家族でいられるのか分からない状況下での家長の負担……
だまされると分かっていても、助けにすがる必死な想い……
一体、誰が、何が、シリアをこのような状況に追い込んだのですか?!
難民を救うより、難民を出さない国にするための援助をするべきなのに……EUもアメリカもロシアも、そこには触れず(なぜならシリア政権をメチャクチャにしたのは、これらの国です)、ただただ難民に困惑の体……

地球の人間の質が落ちたのですかねぇ。

人類創生の頃の人間達は、今日の食べ物の確保が、生きるための総てでした。そのため家族と仲間の事だけで手一杯だったのです。
その生活が進化し、合理的になり、組織的になり、国家になると、強い国は弱い国を搾取し、食料は薬や遺伝子、添加物で加工され、自然の物だけを食していた時の健康は害され、今では体に蓄積された害によって、さまざまな病気が増えています。それは、身体にだけでなく、マインドにも多々出はじめている事に気が付きませんか?

最近、訳の分からない事件が増えましたね。本当は事件を起こした人達の食生活を検証することが、最も根本的な原因究明になると思うのが、私見です。
晴れた日のそよ風が運ぶPM2.5におびえ、あいかわらず流れ出る福島の汚染水におびえ…
最近、私は梨に柿にアレルギー……

絶対おかしい!
総ておかしい!

長雨にすっかり『ウツ』な私です。

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天ママStyle vol.81 なんでやろ

先週、ジメジメ続く梅雨の合い間、あまりにつまらないので、インターネットでキャリーオーバー11億円のtotoBIGを買った。選ぶのさえ面倒なので、なんとかパックというのを3口買った。

今朝(月曜日)にメールを開けた。totoも開けた。
なんと2つ当せんしている……エ~エ~
いくら当たったのか確認すると「振り込み準備中」とある。なになに……準備する程大金か?!

1億円当たったら!
まずは仕事を辞めて、残っている借金を完済し、娘に2,000万円を渡し、スタッフに1,000万円をばら撒き、残りを持ってフィレンツェに行かねば……
フィレンツェで、友人夫婦とレストランシェフの幼馴染としばらく過ごした後、イタリア語か英語を学ぶ学校へ入ろう。

3億円当たったら!
上記をやった後、各国へ3ヶ月ずつ滞在しながら放浪の旅へ出よう。
カメラのいいのを2個買って、感動の写真を撮ろう。気に入ったところでは油絵を描こう。

5億円当たったら!
スペイン語の勉強も始めよう。そして最も気に入った町に住み、油絵を描いて、友人達を招待してバカ騒ぎをしたい。
残った半分は難民キャンプの子供達の役に立つ事に使ってもらおう。
そして半分は娘へあげる。

いくら振り込まれるか分からないのに、待っているドキドキ感のワリには、やりたい事がたいした事ではないことに、我ながら引いてしまう。
私の人生の本当にやりたい事はなんなんだ!

スポーツ選手になるには年を取り過ぎているし、家や車やブランド品を手に入れても、お墓には持って行けないし、物は目的ではない。
それでは、私の人生に感動をもたらすものは何なんだろう……命…命かも……
といっても、今更私には子供が産めないので、娘の子供を見てみたい気持ちは大きいが、他力本願だし……

そうだ! 10億円当たったら!
貧しい国の援助をしよう。日本のどこかから助けてくれという声が聞こえないわけではないが、日本での10億円なんて……日本を救う気は私にはない。おバカな政治家を選んだ日本人自身に責任を委ねるしかないと思う。

それより罪もないのに、生まれた国が貧しいというだけで、幸せという事を知らずに育っている子供達に「教育」と「水」と「靴」を贈ろう。
彼等の喜ぶ顔が私の人生の最大の“感動”になるような気がする。

パソコンを見てみるとまだ「当せん金の振り込み準備中」とある。
神様、どうかたくさんください。


結果に打ちひしがれています。570円が2本当たっていたので、1,140円が振り込まれるだけです。
ザケンじゃあないぜ!

とは言うものの、大金が手に入ってもあまりにもたいした事が出来ない自分にガッカリ。それより、お小遣いをあげられない娘よ、ごめんなさい。突然、お金を渡して驚かせようと思ったスタッフよ、すまぬ!招待したかった友人達、いつか、いつか、招待するからね。

たまには白昼夢「大金が転がり込む」を見て、わが身の本心を問うてみましょう。そこに、意外な自分が見えてくるかも…

20年程前、娘を連れてアフリカに行きました。
マサイマラの部落で、学校小屋を作ってあげた日本人の人を通じて、少しばかり寄付をしました。すると、子供達がお礼に裸足で大地を踏み鳴らし、手を叩き、大きな瞳で真っ白い歯を見せながら、歌を唄ってくれました。

とても上手で、いい歌でした。
私も手を叩きました。叩きながら涙をぬぐいました……そんな事を思い出しました。

なんでやろ!?

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天ママStyle vol.80 いましめ!

最近の日本歯科医師会のゴタゴタにうんざりしています。いい加減にして欲しいものです!
並べる言葉ばかりが美しくて、実際はあらぬ方向どころか、まったく方向性が見えません。
こんなにトップが体たらくの中、地方では一生懸命頑張っておられる、歯科医師の方々がおられます。
保険治療の頭打ちの打開策、つまり苦肉の策として、四苦八苦しながら地域に根付き、喜ばれている健気な先生方の努力する真摯な活動に頭が下がります。ところが、その上にあぐらをかいているような日本歯科医師会のあり方には呆れるほかありません。これじゃあ、会員の数が減少するのは当たり前です。
元総理の小泉さんが、『自民党、ぶっ壊す!』をそのまま『日本歯科医師会、ぶっ壊す!』と叫んでみたくなります。

歯科医師としての学問はもちろんのこと、人間力を高め、削らずに治療…つまり予防に力を入れ、長寿国家のお年寄りの歯を1本も失わせずに、生涯、自分の歯で咀嚼することを目的に、真に国民の歯を守る、国民の健康を守る歯科医師でありたいと、卒業時に抱いた夢はどこへ消えたのでしょう。

開業すると、日々の診療は、容赦なく出来高払いの保険治療の中に組み込まれ、削らなければ食べていけず、予防の説明をするも、その反応にめげそうになりながら、頑張ろう、頑張ろうと自らに言い聞かせ…
予防に力を入れれば、ますます保険診療は減り……ますます誰かの思うツボ!
この現状を日本歯科医師会の方々は知っていらっしゃるのですか?
地道な努力を重ねる歯科医師会員のために、世の中の矢面に立ち、国民のデンタルIQを上げ、各診療所に患者さんをあふれさす努力をしていただきたいものです。

最近、チェアー1台、女性歯科医師1人、10坪程の診療所という“プチ開業”が流行しているようです。
とりあえずホワイトニングもどき、エステもどき、治療もどきの診療内容だそうですが、考えようによっては、大げさな歯科医院よりも、こうした可愛いプチ開業医に来ていただいた患者さんへ、“もどき診療”をしながら、“予防”というお話をしてあげるのもいいかも。
プチ開業医院のひとり院長先生に、エールを送ります。あなたこそ、歯科界の救世主になるかもしれませんよ。

『ホンマでっか!!』

私はこの年になり、改めて、いかに歯科医師としての臨床の勉強が大切かを思い知らされています。

あるインプラントセンター(?)から、70歳代の女性の患者さんが逃げて来られました。
①まったく話を聞いてくれない。
②若い先生がコロコロ変わる。
③奥歯で咬めないのに、前歯のインプラントが終わったら  治療が終わったと言われた。
そこで私は、もう一度その診療所へ行き、今までとこれからの治療の説明と、費用と、日数と、内容をしっかりと詳しく話し合われるよう促しました。

すると早々に、このセンターの院長先生から電話が入りました。
①天井先生、気を付けてください。その患者は大変ですよ。
②私も前歯より奥歯からと説明したのに、受け入れてくれなかったのです。
③悪いことは言いません。関わらない方がいいですよ。

結論から申し上げます。私はこの患者さんと関わり、普通の3倍以上の説明をし、納得のサインをいただき、前歯のインプラントの上部構造を外し、現在仮義歯の状態です。そして慎重に、注意深く、納得を得ながら、現在のところ順調な進行状況です。

歯科医師としての技術と勉強に、現役でいる間は日々努力しましょう。
さらに人間力を高めましょう。
これが今月の私のいましめです。

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天ママStyle vol.79 その男ゾルバ

12日間の長いゴールデンウィーク明けです。ジェットラグに悩まされ、朝の4時半に起きて、この原稿を書いていますが、妙にいろいろな事が頭の中をかけめぐり、文章がまとまりません。

今回の旅は、夢にまで見た帆船でのクルーズでした。普通の大型客船は乗客が3,000人を超す事が多いのですが、今回の帆船は140名程度、風の吹くまま、気の向くままとは言わないまでも、そのような感覚に囚われながら、贅沢の極みのような楽しい旅で、娘と私は真っ黒になって帰国しました。
ゴールデンウィークを挟んでいるとはいえ、12日間、両方の診療所を全休にしての休暇で、スタッフ達も同様にスッキリとした顔で各地のおみやげを持って現れました。
この12日間の休みを長いと思う方が、まだまだ日本では多いと思われますが、今回の船旅の乗船客のほとんどが1ヶ月以上の旅の途中のクルーズのようで、休暇の単位の違いに、ちょっと情けなく、羨ましくもなりました。

さて、この旅の話をさせてください。
まず当然ですが、すべて英語です。日本人は私と娘だけでした。そして全食事付き、目が覚めると新しい国、新しい島へ入港します。

ロードス島での感動のお話です。
この島では、各々観光や散策に疲れて帰って来ると、乗客全員が島のレストランに招待され、飲めや踊れやの宴が催されました。ブラジルの方々は大騒ぎでしたが、ほとんどの方は手を叩く程度です。
と、突然、私は輪の中に入りたくなり、ついでに映画『その男ゾルバ』の主題曲をリクエストしてしまいました。
すると、予想もしない「ワ~~~~」という大歓声が上がり、みんな立ち上がり、輪の中へ入りだし、その輪が大きく、幾重にも重なり、そして、そして……大盛り上がり……

『その男ゾルバ』の映画の説明をしましょう。
アンソニー・クインが主演の本当に昔の映画で、ある時、ギリシャの小さな島に事業を起こす野望を持ったお金持ちの若者が現れます。
この若者と仲良くなった、自堕落でお調子者のアンソニー・クインが島の風習に翻弄されながらも、妙な男気を持って、この若者を助けるのですが……結果、大失敗……
散乱した材木だらけの海辺で、キーキー騒ぐオウムの鳥籠を傍らに置いて、若者とアンソニー・クインが肩を組みながら「チャチャーン、チャチャーン……」とギリシャ音楽に合わせてステップを踏み始めます……
半泣きの若者が、段々と、やけくそな顔になり、笑顔になり、そして踊り出す……

初めて、この映画を観たのは、確か高校生の終わり頃かなあ~。それからも深夜に、時々観ていたのですが、何度観ても奥が深く、大好きな映画です。

私はもう最高の気分でした。
踊るみんなの顔も、本当に嬉しそうです。みんな『その男ゾルバ』の映画を観ているんだ! みんな、あのアンソニー・クインが好きなんだ! そして、“アイ ラブ ゾルバ!!”、私は叫びたい気分になりました。
そんな気分で踊る私の様子をビデオで撮っていた娘は、側にいた外国人達に、「君のママはすごい!! たいして英語が話せないのに、あのパワーはたいしたものだ!」と褒められたそうです。

私は潔い事が好きです。男であれ、女であれ、潔く生きている人が好きです。(なぜ、ここで急に「潔い」という言葉が浮かんだのでしょうか?)

とにかく、やりたい事をやり、言いたい事を言う!
やらねばならない事に努力し、言わなければいけない事を正々堂々と言う勇気を持つ人になりたいと思います。

我が家のバラは満開の時期を迎えて、現実の生活に戻った私を迎えてくれました。四季咲きですので、これから秋の終わりまで、私を楽しませてくれます。
無国籍の極めて私らしい空間。どこよりも、どの国よりも、実は私はこの我が家が大好きです。
長い休み明け、朝焼けの光の中で、この原稿を書いています。
とてもすがすがしいです……
とりとめないのですが充実しています……

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天ママStyle vol.78 ご招待

このところ患者さんからのご招待で、寿司三昧の贅沢な1週間を過ごしました。

東京でのお寿司は高価で、なかなか口にできないので有難い思いをしています。

そのお1人を、Aさんとしましょう。彼女は“いつか。いつか歯を治したい”という強い願望を持っておられたようですが、タイミングがなく、相談に行った歯科医の話にも納得ができず。思い起こせばスポーツ万能を自負しながらも、最後の踏ん張りが効かず、いつも2番手…

偶然ですが、Aさんと私は同じ美容院で、2度もエレベーター内でお会いしていたそうです。さらに担当者も同じだったため、私の素性がバレ、その美容師の勧めもあり、来院されました。

まず、レントゲンを撮り、現在のお口の情況を見させていただき、歯型を採り、次回の来院をお願いいたしましたが、Aさんは終始疑い深い視線を保ったまま、ニコリともなさらずお帰りになられました。

そして2回目の来院時、私はAさんの現状のままの歯型の模型と、ワックスアップした理想の模型を提出し、

なぜ、寝起きに頭が痛いのか

なぜ、スポーツの成果がイマイチだったのか

なぜ、転びやすく、杖が必要なのか

等々を詳しく説明させていただくと、突然、彼女のお顔が明るくなられて、治療を快諾されました。

それから4ヵ月余り過ぎ、

「次回で治療は終わりますヨ。これからはメンテナンスで通ってくださいね」と申し上げると、

「先生! 寂しいことを言わないでください。お寿司を奢りますから、食べに行きましょう」。

もう1人の方をBさんとしましょう。

この方は突然、ある方のご紹介で来院され、開口1番、

「私の歯を全部治してください!」

「占いの出来る人が、私の歯の悪いところを当てたんです。そこに知り合いがいて、即座に天井先生のところへ行くようにと命令されたのです。私はこの知り合いをとても信頼していますので、飛んで来ました。

とにかく悪いところは全部治してください」

Bさんの治療は大変難しい治療でしたが、“おまかせ!!”と腹をくくった彼女の潔さにちょっと感動して、私なりに精一杯治療をいたしました。

「先生、本当に、痛くないです…寝てしまいました」

「咬めます…ここに来るのが楽しくて…」

彼女を治療している時は、私の院長室はご主人の待ち合わせ場所となり、ワイワイ笑いながら、治療をさせていただいておりました。

そろそろメドが立った頃、お2人からお寿司のご招待を受けたのです。

ついでにCさんという方のお話をしましょう。

彼女はウツを患い、さらにご主人を2年前に亡くされ、治療中にも私にだけだと「死にたい、死にたい」と言われます。

「死にたいと言っている人で、死んだ人はいませんよ。

そんな事を言ったって誰も同情なんかしませんヨ!

死にたい人が歯を治したいのですか?

せっかく入れ歯を作るのですから、美味しいものでも作って、食事を楽しんではいかがですか?」

「作りたくないの。お弁当でいいの」

「お弁当を食べるために、入れ歯を作るのはもったいないですから、やめましょう!」

「やめないでください。作ってください…。

先生は話を聞いてくれるから来るんだけれど。

先生と話すと元気になるんですよ」

「話をごまかさないで…私は疲れますよ」

トンチンカンな話をしながら、私は彼女の顔色、表情を観察し、明るい顔になられるのを待ちます。

私のように(個性的に?!)やっておりますと、私を嫌いな方は確実に初日のカウンセリングだけで終わります。

とても残念ですが、本当の事を申し上げると、初日だけで終わってしまう方が多いのです。が、私の治療方針、治療に対する考え方を理解してくださった方は最初は半信半疑ながらも、次第に冗談が出て、協力的になってくださいます。

Aさんと、Bさんには、近々私からご招待をするつもりです。

Cさんは、治療が終わったら、まず近くのフランスレストランへお誘いします。

人が人を看る!!

こうして医療の楽しさが繋がります。

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天ママStyle vol.77 仕事の心得

先日、高知へ講演に出かけました。坂本龍馬の生誕の土地だけあって、いたるところに“龍馬”“龍馬”“龍馬せんべい”“龍馬まんじゅう”。道路標識さえも『気をつけろ! 龍馬が見ている 土佐の道』、そんなの(見ているわけないじゃん!!)と思いながらも笑えます。

その龍馬のせいか、皆様おおらかでくったくがなく、東京でアクセク生きている私には“ゆる~い”リズムに戸惑いました。

何はともあれ、心のこもった“おもてなし”を本当にありがとうございました。

さてさて、私の最近の地方での講演は、いかに自費治療をするか! 自費治療を理解していただくために何をするか、どうするか! 自費義歯とはどんなものなのか!!等々を力説しておりますが、理解していただけているのかどうか、反応がいまいち弱いように思えます。

歯科の診療は、医科とは内容も質も異なります。

確実に予防ができる疾病です。なのに、削らないとお金になりませんので、矛盾だらけの『予防』連呼……

半年や2年間の保証しかない『補管』という安心言葉でごまかしながら、個別指導に当たらないように1本ずつ、期間をかけて治療をします。

そして、現実はもう少し悲惨です。

被せてしまえば、技術がヘタでもバレず、咬んでもいないインプラントを咬めていると錯覚する患者さんにホッとして、最悪は咬み合わせが大事だと分かっていても、どんな咬合が正しいのか勉強していないので、とりあえずの調整をし、患者さんに咬み合わせが「高いです」と言われるがままに削り、削りすぎたところで「ちょうどいい」と言われて、そんなものかと思い、面倒な義歯はやりたくないので、「痛いですよ、老けますよ」と逃げに逃げて、カッコつけて、高額なインプラントを勧めます。

さらに、白い歯は高価で、銀歯(クラウン)は安いと、訳の分からない説明で、必死に白い歯を売り込みます。

この現実の原因は、銀歯(クラウン)や義歯のコストパフォーマンスを計算したことがなく、衛生士からは、衛生士が稼ぐ保険点数には全く見合わない給料をボラれ、近所に悪いウワサが流れないように、とにかく優しく優しく患者さんに接し、治療方針さえ「ここ抜いてください」「はいはい」「ここに入れてください」「はいはい」「とりあえず痛いのを取ってください」「はいはい」と歯科医師のプライドをかなぐり捨ててやっていかないと、やっていけないのです。

どうしてこうなってしまったのでしょう……

そして、自転車操業、だから自転車操業……

原因はあなたです! 歯科医師です!

ヘタな形成も被せればバレないとウソぶき、義歯はめんどうくさいと勉強せず、だからインプラントに逃げ、やっと打ったインプラントが失敗している事にさえ気付かず、訳の分からない咬合調整は恐いので、患者さんの「高い」という言葉に頼り、衛生指導のたかだか80点のために、出来の悪い衛生士をおだて上げ、奥さんからは稼ぎが悪いと同情と怒りの目で蔑まれ、勉強に行こうにも家族サービスが壁となり、夜遅くまでの診療に疲れ切って、このままでは、なんだかダメになると分かっていても、とりあえず来てくださる患者さんに感謝し、新患さんが増えることを祈願する日々……

さあ!

・形成の勉強を1からはじめましょう。

・義歯の印象をうまく取れるようになりましょう。

・コストパフォーマンスを再確認してください。

・材料費をチェックし、スタッフ全員で覚えましょう。

・衛生士を仕込みなおしましょう。

・咬合の勉強をしてください。

(例えば、桑田正博先生がおられます!)

頑張って勉強をしたら、美しい形成に銀歯(クラウン)を被せるのが嫌になり、それこそ自費の輝く白い歯を入れたくなり、苦労して出来上がった義歯を患者さんにお渡しするのが惜しくなりますヨ。

患者さんからは、“肩こりが治った”“偏頭痛が治った”“何でも食べられる”“若くなった”と言っていただきましょう。

そして、いい仕事をして、立派な歯科医師になりましょう。

ついしん

保険診療でいい仕事は無理です。

とりあえず診療、なのですから…

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天ママStyle vol.76  エージェント・マダム・グルグル

立春を過ぎた日本を抜け出し、バンコクへ来ています。

日本で罹った風邪を治そうとビキニで日光消毒をしたり、辛い辛いトムヤムクンを食べていますが、今のところ効果はないようです。

そして、コロニアルスタイルのティーラウンジの隅で、この原稿を書いています。

バンコクの友人S子さんをご紹介いたします。

彼女は20代の頃、友人とバンコクへ遊びに来て、その友人の食事会でバンコクに住む華僑のハンサムな男性と恋に落ち、そして結婚し、双子の男の子と1人娘を授かり、とても幸せに暮らしていました。

子供達の手が離れた頃、趣味で集めていたタイ近隣国の古い布や民芸品をまとめて、オリエンタルホテルの側に素敵なお店を構えると、ホテルの宿泊客に飛ぶように売れて、ニューヨークで個展を開き、日本ではサンモトヤマ(銀座で高級品を扱う老舗)に卸すほどに成功しましたが、ご主人の突然死で、すべての意欲を失い、身体を壊し、しばらく消息を断たれていました…。

とある日、東南アジア最大のスーパー『パラゴン』に、日本ではあり得ない超素晴らしいお店を出し、元気な笑顔もよみがえり、更にさらに幸せそうに見受けられます。

2人の息子はバンコクの長者番付の上位に名を連ね、娘の1人息子はトロント大学で首席です。

私は「S子さん、この四世紀半近くをバンコクで過ごして、今はどんな気持ちですか?」と漠然としたダサイ質問をすると、「初めてバンコクの空港に降り立ち、ホコリだらけの道を車で走りながら“ここが好き!”と思ったの! それだけよ、“ここが好き!”なの、今もよ」

「判る、判ります! 私も20代の頃、トランジットでバンコクの空港に立ち寄った時、“この国が好き、また戻ってくる!!”という感覚を持ちましたもの…」

同じ“好き”という、この国に抱いた感情でS子さんは人生を決める出逢いに導かれ、私は年に何度も訪れるセカンドハウスカントリーになっています。

話は変わり、昨年のゴールデンウィークに、フィレンツェからシエナ、トスカーナ地方、ナポリ、ポンペイ、アマルフィと南イタリア地方をミスターグルグル(グーグルのようにイタリアに関してとても詳しいので勝手にそう呼んでいる)夫妻と娘と4人で1,500キロのドライブ旅をしましたが、このミスターグルグル夫妻が、今年の4月からフィレンツェに移住することが決まりました。

日本でいうところのペンション、海外によくあるB and B(ベッド アンド ブレックファスト)を始めるそうです。

そこで私は、バヌアツ(昨年5人でバヌアツで歯科検診ボランティアをやりました)で料理を教えていたチュニジアやプラハの領事館のシェフをやったフランス料理人兼何でも屋の裕ちゃんを引っ張り込みました。

つまり、飛行機、行きたい所、やりたい事、食べたいもの等、旅のすべてをアレンジし、ゲストの100%満足旅を提供させていただく“エージェント・マダム・グルグル”を設立することにいたしました。

近々、4人で内容のツメのミーティングを行うことも決まっています。用意が整いましたら、皆様にご連絡させていただきますので、ぜひ、フィレンツェにお出かけくださいませ。

もしかしたら、フィレンツェの風があなたに“ここが好き!!”と言わせ、長期逗留になり、恋が生まれ、新種のオリーブ畑で大成功するかもしれませんよ!

オット、ここはバンコクでした。

S子さんに更に質問を続けました。

「すべてを手に入れた今は、何がしたいですか? 何が1番の楽しみですか?」

「最近、足をネンザしてから、ベッドでチーズをかじり、ワインを飲みながらテレビを観ることを覚えたのよ…それが楽しみかな。そして、やりたいことは【旅】ね。旅をしたいわ。いろんな所へ行ってみたいわ」

「今、1番行きたいところはどこですか?」

「まず、トコロ天を買いにシンガポールへ行くこと。来月は娘とドイツへ行くのよ。ドイツから帰ったら、孫を日本へ連れて行こうと思っているの。【旅】がやりたいことの1番ね!」

彼女達家族は家をいっぱい持っています。どの家にも家政婦と運転手が付いています。更に、息子達はタイでは高級犬とされる1匹のコーギー犬のために、スリーベッドルーム、メイド付きの一軒家=犬小屋(?)も持っています。

夢の叶え方はいろいろありますが…こんな夢みたいな本当の話もあるんですね。バンコクの熱帯の風に吹かれながら、

今はフィレンツェが“好き!!”と言わせようプロジェクトに頭が一杯なエージェント・マダム・グルグルでした。

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天ママStyle vol.75 年の初めの親孝行

銀座のクラブのママ主催の超~楽しい初詣ツアーに、昨年に引き続き、今年も京都へ行きました。

私達後発隊は、お昼のハンバーグランチに間に合うように京都へ入り、先発隊と合流して、美味しくハンバーグをいただいた後に、四国の高名なお坊様の宗学さんの案内で陶器神社と八坂神社へお参りし、その後少しの自由時間後、6時から予約の取れない星付き料理屋さんでのお酒とお食事に大満足して、さらにその後、祇園へ場所を移し、舞妓さんや芸者さん達とのお茶屋遊びに興じながら、京都初詣大満足の1日を終えたのです。

この初詣に毎年付き合ってくださる宋学さんは、神社に手を合わせる時は必ず「あることがたし」と唱えるようにと言われます。彼曰く、この「あることがたし」と唱えながら人様の幸せを願うと、自らも幸せになるというありがたい言葉なのだそうです。

翌朝、私は実家のある福井へ帰省しました。

久しぶりに会う父は足腰が衰弱し、義歯もガタガタです。

「義歯、治そうか?」

「治してくれるか?」

ところが、父は診療室まで歩けそうにありません。以前、母が使っていた車椅子を取り出し、それに父を座らせ診療室に連れて行きました。

〔実家は祖父の代から歯科医院を開業し、父も歯科医師で、現在は私の妹が継いでいます〕

咬合の挙上をし、リベースをし、笑っても、引っ張っても落ちない義歯にして、再度車椅子に乗せて父の部屋に戻り、落ち着かせた後、次は母のいる施設に行きました。

母は今年90歳になりますが、ニコニコと元気で、私を見るととても嬉しそうで、それに施設の方々ともすっかり打ち解けて楽しそうです。

「これは安心…安心…」

少々の談笑後、気が気でない父の待つ実家へ帰ると、部屋にいません。慌てて探し回ると、診療室の1番奥のチェアーで、父はエンジンを動かし、私がやったリベースの気になるところを研磨し、さらにフィッシャーバーで歯頸部のラインを整え、きれいにしています……

「うまい!」

私は父の手先の動きに、しばし見とれました。そして上顎の義歯だけで、私を見上げて笑う父の笑顔に胸が熱くなりました。

この手で父は私達を育ててくれた……

この父がいるから、私がいるんだ……

まだまだ、働かなくていいから、エンジンを握らせてあげたい……

父は今年95歳になります。

両親を見舞っての帰り道、実はこの日、1日中付き合ってくれたみゆきさん(vol.73.に登場済み)が、突然、私の前に手を掲げて言いました。

「先生! 私、きょうは1度も痛くなりません!

実は2ヵ月程前から全身の節々が痛くて、手も曲がり、リウマチになったのかと病院にも行きましたが、原因不明で困っていました。

ところが、きょうは朝から、どこも、まったく痛くならないのです。

先生のお手伝いができて、久しぶりに仕事らしいことをしたら、こんなにいい結果になるなんて……

私、もしかしたら心が病んでいたのかもしれません!」

「エエエ~、本当に~~~」

さらに、オチです!

最初、車椅子に乗せて診療室に連れて行った父が、義歯をリベースし、きちんと咬める義歯にした途端、ツエ1つで、1人で診療室へ行き、自らの義歯の調整していたのです。

咬める義歯には、歩ける効果、ボケない効果もあるという実証です。

もちろん、父はまだボケてはいません。

次回の帰省が楽しみになりました。

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天ママStyle vol.74 アレルギー

 

実りの季節となりました。

今年も梨や柿を多く見かけますが、近年、私は大人限定のくだものアレルギーが出て、梨も柿も食べられなくなりました。

ラ・フランスにかぶりついていた昔が……恨めしい!

アレルギーといえば、こういう患者さんにもアレルギーが出てしまいます。

最近、私と私の友人が、モンスター患者アレルギーにあたり、とっても心を傷つけられた話があります。

ある日、「早く治療して欲しい」と治療を急かす方が来院されました。

お口の中は治療しなければいけない歯が多く、そんなに早く終わりそうもありません。いつもならば、模型を採り、次回までに治療計画を立てて、お見積もりをするのですが、急がれるので、治療必要最低歯数を示し、「だいたいこんなところです」とお話しました。

「決めた!」

「いいんですか? 奥様にご相談なさってください?!」

「大丈夫! 次回からやってください」

その次回、抜歯、根治、ラフ形成、ブリッジ5本分の仮歯仮着等を行い、その次の日には前歯の形成仮歯まで、やらせていただきました。

ここまでの患者さんは、とても喜んでおられたのです。

と、突然の電話。

「仮歯が咬めない!」

「前歯が出っ歯だ!」

「反対側もやっての治療費のはずだが……」

そこで…

「患者様、仮歯のところは治療をはじめたばかりで、抜歯の傷もあり、根治をしていますので、一時的に咬み難いだけです。すぐに良くなりますヨ!

前歯は、以前よりも相当内側に入れてあります。もう1度確認されてはいかがですか? 治療費は、現在必要最低額を申し上げたわけで、反対側は今の治療が落ち着いたらお考えになってはとご提案させていただいておりますが……」

しかし、この方は何を言っても納得されず、「家内が前歯が変だと言う。それに咬めないのに、このまま最終の歯が入るかと思うと不安で仕方ない。これ以上通院する気はない。今までの治療の明細を知らせて欲しい!」の一点張り!

そこで私の経理担当の者と相談をして、今までの治療見積もり書を送らせていただき、解決いたしましたが、大変後味の悪い結果になりました。

この件で得た教訓は、“気をつけて! 本人の後ろの人の声!!”です。

とはいえ、歯の治療は難しいですね。これが【ガン】だったら、手術代を値切ったり、文句を言ったりしませんよね。さらに最悪なことは、手術が成功したか、どうかは、傷口を縫合してしまえば、見て確かめられるものではありませんし、術後の痛みに七転八倒しても、当たり前と扱われてしまいます。

同じ医療なのに、歯科治療は「痛い!」とか「高額だ!」と言われ放題!!

どうにもワリに合いません。

正しい歯科治療をすると…

肩こりや偏頭痛が治り、認知症や誤嚥性肺炎を予防し、笑顔が美しくなり、表情がイキイキとし、若返り、いい女、いい男になるという付加価値を、どうやったら認めていただけるでしょうか。

私の友人は、私よりも数倍丁寧な仕事をし、誰よりも説明に時間をかける先生なのですが、ある若くてきれいな患者さんと、段々話が合わなくなり、もうどうしようもなくて、経過について詫びる言葉を常識的に、つまり「すみませんでした!」と言ったそうです。すると相手の患者さんは、「私は先生の、その言葉を聞きたかったのです」と、チョータカピーに言われ、のけぞったそうです。

くだものよりも、男より、女よりも、恐いのは患者さんかも……

恐い恐いアレルギーに震えています。

真面目に、良かれと思い、一生懸命仕事をしているんですがね。

梨も柿もダメになりました。

どうか、リンゴだけはアレルギーになりませんように。

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天ママStyle vol.73 あなたに逢えてよかった!

私が36歳で歯学部を卒業した事は、皆様、ご存知ですね。

そして30年が経ちましたが、このあっという間の30年間に出逢った素晴らしい出逢いを、ほんの少し紹介します…

実家へ預けていた娘には、あと2年間という約束で勉強のため東京へ出て、義歯の河邊臨床教室へ通いながら、板橋区常盤台の“ときわ歯科クリニック”というオーナー付きの開業医院で働き始めました。

(河邊臨床教室と就職口を世話してくださったのは、北海道医療大学の当時クラウンブリッジ補綴Ⅱの坂口教授でした。3カ月前、彼のお別れ会が札幌で開かれ、私はその場で、私の歯科医師として生きていけるキッカケを作ってくださった事に感謝しても尽くせない、遅過ぎたお礼の言葉を述べさせていただきました。)

オーナーは坂口教授の手前、2人の経験豊かな歯科医師を教育係に用意してくださいましたが、お2人共いい加減な方達で、あっという間に辞められ、気が付けば私がときわ歯科クリニックの院長でした。

1日平均50~60人の患者さんを1人で診療し、夕方からは外科担当のバイトの先生が加わり、4台のチェアーはフル稼働……朝の9時から夜の9時まで、顧みれば不眠不休とは、あの時のこと……と我ながら我が身の働きぶりに感心したものです。

たまに帰る実家では娘と遊ぶ余裕さえなく寝込んでしまう私は父に「辞めろ! 辞めてしまえ!」と怒られたものです。

それでも、その頃の私は、勉強はもちろん、働く事自体が楽しくて仕方がありませんでした。

なぜなら楽しい職場をさらに楽しくしてくれるみゆきちゃんというスタッフがいてくれたからです。

ところが彼女は私の器用な仕事ぶりに驚き、自らも技工士になりたいと言い出したのです。そこで、彼女の実家が私と同郷ということもあり、父の世話で彼女は福井の技工士学校へ入学し、主席で卒業し、父の友人の歯科医院へ勤め………音信不通になりました。

みゆきちゃんが去って3年後、世の中の運が全て私に降臨したかのように、私はときわ歯科を買い取り、本物の院長になりました。

(この時の話を聞いてください!)

買い取る数ヵ月前、オーナーと取引のあったリース会社の重役さんに「ときわ歯科が欲しくないか?」と聞かれ、「欲しいですが、お金がありません」と答えて、しばらくすると、突然印鑑を持って来るようにと電話がかかってきました。

2~3時間後、駆け付けると、重役さんは「さあ、天井君、この書類に印鑑を押しなさい!」「エッ、何も読んでいませんが……」「いいから押しなさい!」「では、あなたの目を見て押しますが、いいですか?」

「いいですよ、押しなさい」

私は震える手で実印を目の前の書類に押しました。

オーナーのビルから外へ出ると空は美しい夕焼けでした。

「お食事でもいかがですか?」とお誘いすると、「天井君、僕は本社に帰る新幹線でビールを飲むのが大好きなんだが…きょうのビールは美味しいだろうなぁ~。君は明日からが大変だ! 頑張るんだよ!!」とサッと駅へ向かわれてしまいました。

…カッコイイ……(立ち尽くす私…)

金もない、担保もない、何もない私は次の日、ぼろぼろのジャガーを転がし、近くの銀行へ駆け込み、融資係を脅し、近所の噂だけでお金を引き出させたのです。

この時の融資係は後々笑いながら言いました。

「君、あの時のことを覚えているかい? 短パンとタンクトップで金を出せ! と僕を脅したんだから…だけど君のおかげで仕事の仕方を学んだよ。今じゃあ1番出世さ!」と言って、私の患者さんになってくださいました。

東京で働いて30年。

最近、田舎の母が倒れ、父もヨボヨボになりました。

すると消息不明だったみゆきちゃんが、私が始めたFacebookを見つけ、遊びに来てくれるようになり、先日は私の実家の掃除を手伝ってくれました。

そろそろ仕事を辞めたくて仕方がない私に、みゆきちゃんが目をキラキラさせて、「先生、今回は掃除でしたが、一緒に働けて嬉しかったです。

先生、いつか、いつかまた、一緒に働きたいです!」と言ってくれます。

私はなんて素晴らしい人達に出逢えて来たのでしょうか!

いつか、書かせていただきます。

あなたに逢えて良かった! と……

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